SEO対策の基礎であり要! 「キーワード選定」とそのポイントを解説します
SEOとは? なぜキーワード選定が重要?
知りたいことや欲しいものがあるときに「まずはネットで調べてみよう」と、オンラインで検索するのが当たり前となった昨今では、SEO対策に力を入れる企業が多く見られます。
SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」を意味し、GoogleやYahoo! などの検索エンジンを使ったマーケティング戦略のひとつです。
検索結果の表示順位を決めるアルゴリズムを推測し、自社のサイトが上位に表示されるよう行う施策がSEOとなります。
自社サイトをどれだけ良質で充実した内容のコンテンツにしても、検索結果で上位に表示されないと、ユーザーに閲覧してもらえる可能性は低くなってしまいます。
そのため、自社のサービスや商品を求めるユーザーが「検索するであろうキーワード」を予測し設定する「キーワード選定」を行うことが重要となります。
「サービス名 申込み」「商品名 価格」などのキーワードで検索し、サイトを訪れたユーザーは成約・購入へ繋がりやすい傾向にあります。
しかし、キーワードだけを重視してコンテンツの内容が伴っていなければ、成果は得られないため、コンテンツ制作も戦略的に行っていく必要があります。
検索結果の上位に自社サイトが表示され、サービスや商品を求めるユーザーのニーズに沿ったコンテンツを届けられるよう「キーワード選定」を適切にすることがSEO対策での要といっても過言ではないでしょう。
適切なキーワードとは? 選定のポイント
SEO対策での重要な行程であるキーワード選定。
適切なキーワードを選定するべく、注意すべき点やポイントを解説します。
サイトのテーマ・目的を明確にする
まずはサイト全体のテーマや目的を確認しておきましょう。
サイトのテーマや目的がはっきりすることで、ある程度キーワードが絞り込まれます。
同じ商品やサービスについてのサイトでも、その目的が「認知度アップ」なのか「資料請求や問い合わせ数の増加」か、もしくは「申し込み・購入」なのか、達成すべき成果が違えば効果的なキーワードも異なってきます。
ターゲットやペルソナを設定しユーザー目線で
次にサイトが誰に向けたものか、届けたいターゲットやペルソナを設定することで、よりキーワードが絞られていきます。
狙うべきターゲット層を設け、さらに具体的なユーザー像を設計してペルソナを作ることで、ユーザーのニーズを予想しやすくなります。
マイクロモーメント
Googleが提唱している「マイクロモーメント」は、ユーザーが検索をする動機となるものであり、Googleでは
「知りたい(Know)」 「行きたい(Go)」 「したい(Do)」 「買いたい(Buy)」
の4つに分類しています。
このマイクロモーメントを意識することで、コンテンツを届けたいペルソナは何を求めて検索するのか、より的確なニーズに近づけることができます。
ビッグキーワード、ミドルキーワード、スモールキーワード
検索ボリューム(ユーザーが月間でそのキーワードを何回検索したか)によってキーワードを分類することで、指標が立てやすくなります。
検索ボリュームの大きい「ビッグキーワード」はニーズが多いため、検索結果で上位表示できればサイト訪問者数は大幅にアップするでしょう。一方で、競合の多さによる上位表示の難しさや、ユーザーの検索意図を大まかな部分までしか掴めないなど、最終的な成果に繋がるまでは時間を要する面もあります。
検索ボリュームが少ない「スモールキーワード」は、より具体的であったり複数であったりと、競合が少ないため上位表示を狙いやすくなります。ニーズが少ないことから爆発的な流入を目指すには向きませんが、ユーザーの目的に近いため成果に繋がる可能性は高いといえます。
ビッグキーワードとスモールキーワードの中間が「ミドルキーワード」です。適度な検索ボリュームとニーズがあり、検索意図が読み取りやすく、コンテンツ制作の参考にも役立ちます。
キーワードを選定する4つの手順
これまでのポイントを押さえた上で、キーワードを選定する手順を解説します。
1 軸となるメインキーワードを設定する
サイト全体のテーマやコンセプトとも深く関係のある、重要な軸となるキーワードをメインキーワードとします。
あまりニッチなものや複数にせず、多くのニーズがあり、シンプルに単語で表せるようなものにしましょう。
2 メインキーワードに付随する「テールワード」を考える
メインキーワードはビッグキーワードであることが多く、ユーザーは別のキーワードと組み合わせて検索し、結果を絞り込むことが一般的です。
このときにメインキーワードとともに使用され、より検索意図に近いキーワードを「テールワード」と言い、メインキーワードがビッグキーワードでもテールワードを加えて複合ワードにすることで、上位に表示される可能性が出てきます。
以下を参考にメインキーワードに関連するテールワードを洗い出していきましょう。
<サジェストキーワード>
検索窓にキーワードを入力するとユーザーが検索するであろう「候補キーワード」を自動で提案してくれる機能です。過去の検索データから需要の高いキーワードが表示されるため、メインキーワードを検索窓に入力することで、それに付随するニーズのあるキーワードがわかります。
<関連キーワード>
Googleでメインキーワードを使って検索したときに、検索結果の下部「他のキーワード」と表示されるのが関連キーワードです。
他のユーザーが、メインキーワードとどういったキーワードを組み合わせて検索しているかを把握することができます。
3 カテゴリごとにキーワードをグルーピングする
キーワード候補が出揃ったところで、カテゴリ毎に分類し、整理していきます。
例えば「洗顔 ランキング」「洗顔 口コミ」などはそれぞれ購入を検討している、買いたい(Buy)という共通の検索意図であると考えられます。
一方で「洗顔 方法」「洗顔 夜だけ」は洗顔の方法や知識を知りたい(Know)という検索意図であり、「洗顔 ランキング」「洗顔 口コミ」とは別でグルーピングすべきでしょう。
こうした作業を行うことで
- キーワードの抜け・漏れ防止
- 自サイトの強みと弱みが分かり、対策への優先度がつけられる
- 同じ検索意図へのコンテンツ制作の重複を防ぐ
などのメリットが得られます。
4 検索ボリューム・競合サイトを確認し、優先順位をつける
キーワードのグルーピングが終わったら、以下の2点を確認していきましょう。
- 検索ボリューム
- 競合サイト
キーワードの検索ボリュームがあまりにも少なくては成果に繋がりにくく、逆に検索ボリュームが大きいビッグキーワードも、競合が多いため必ずしも適切とは言い切れません。
一定の検索ボリュームがある候補のキーワードで検索をし、上位表示された競合サイトをチェックしていきましょう。コンテンツ量、共通するポイントや強み・弱みなどを確認し、自社サイトが上位表示される可能性があるか確認していきましょう。
「ユーザーニーズ(検索ボリューム)」
「自社サイトのテーマや強みとのマッチ」
「上位表示される可能性や成果に繋がるかどうか」
検索ボリュームや競合数だけに囚われず、この3点が重なり合うキーワードかどうかを見極めることが大切です。
キーワード選定は一度行ったら終わりではありません。
コンテンツ内容はキーワードとユーザーニーズに合っているか、表示順位の変動具合など、ツール等を用いて効果測定し続ける必要があります。
調査・分析結果をもとにブラッシュアップし、自社の商品やサービスを求めているユーザーへ届けられるサイトを作り上げていきましょう。
<参照ウェブサイト>
・DigitalMarketingblog 【簡単】SEOを制するキーワード選定5ステップ
・WEB集客ラボ キーワード選定の方法 SEOで上位表示するためのコツを解説