【2024最新】CMSとは?メリット、デメリット、おすすめツールと選ぶポイントも解説
目次[非表示]
- 1.CMSとは?基本から理解する
- 2.CMSの主な種類と特徴
- 3.CMS導入のメリット
- 4.導入における注意点とデメリット
- 5. 実践!CMS活用法
- 6.CMS導入の成功事例と失敗例
- 7.おすすめCMSツール10選
- 8.まとめ
CMSとは?基本から理解する
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは何か?
CMSとは、Webサイトのコンテンツを効率的に管理・運用するためのシステムです。
プログラミングの知識がなくても、Webサイトの更新や管理が行えるようになります。
これにより、Webサイトの品質と更新の速度を保ちながら、コストを削減できます。
CMSが普及している現状
デジタル化の進展に伴い、企業や個人が情報を発信する手段としてWebサイトの重要性が高まっています。その結果、CMSの需要も増加し、さまざまな業種や規模の組織で普及しています。
簡単に高品質なWebサイトを運営できるため、多くのユーザーにとって必須のツールとなっています。
CMSの基本的な機能
CMSの基本的な機能は、Webサイトの管理を簡素化し、非技術的なユーザーでも簡単にコンテンツを公開できるように設計されています。
以下がその基本的な主な機能となります。
1.コンテンツの作成、編集、削除
CMSでは、テキストエディターを介して直感的にコンテンツを作成、編集できます。
このエディターは、ワードプロセッサのように操作でき、HTMLやCSSの知識がなくても、テキストのフォーマット、画像の挿入、リンクの追加などが可能です。
また、古くなったコンテンツや不要になった記事の削除も簡単に行えます。
2.メディアファイルの管理
画像、動画、音声ファイルなどのメディアコンテンツもCMSを通じて管理できます。
メディアライブラリ内でファイルをアップロード、整理し、コンテンツ内で簡単に使用できます。Webサイト上でのメディアコンテンツの一貫した管理が可能になります。
3.ユーザー管理と権限設定
CMSは複数のユーザーによるWebサイトの管理を可能にします。
各ユーザーには異なる権限レベルが割り当てられ、例えば、一部のユーザーはコンテンツの作成のみを許可され、別のユーザーはサイト全体の設定変更ができるなど、役割に応じたアクセス制御が行えます。
4.テンプレートを用いたデザインの統一
CMSでは、テンプレートやテーマを使用してWebサイトの外観を設定できます。
コーディングスキルがなくても、プロフェッショナルなデザインを素早く適用できます。テンプレートはカスタマイズ可能であり、Webサイトのブランドイメージに合わせた独自のデザインが実現できます。
5.SEO対策機能
CMSのSEO対策機能は、メタタグ編集、URL最適化、リダイレクト管理、サイトマップ自動生成、モバイルフレンドリー設計を含み、Webサイトの検索エンジン視認性を向上させます。
内容理解、検索結果表示、リンク切れ防止、ページインデックス促進、デバイス間最適化が可能となり、効率的なSEO対策と訪問者獲得を支援します。
これらの機能により、CMSはWebサイトの効率的な管理とメンテナンスを実現し、コンテンツの迅速な更新を可能にします。
企業や個人が情報の発信を行う上で、CMSは非常に重要なツールとなっています。
CMSの種類と選び方
CMSには、オープンソース型、商用パッケージ型、独自開発(フルスクラッチ)型など多岐にわたる種類があります。選び方としては、予算、技術力、運用体制、サイトの規模や目的に応じて最適なものを選定することが重要です。
次項でそれぞれの種類と特徴について解説していきます。
CMSの主な種類と特徴
・オープンソースCMS
ソースコードが公開されており、誰でも自由に利用、改変、再配布できるCMSです。
コミュニティのサポートが充実していることが多いです。
例:WordPress, Drupal, Joomla
・クラウドベースCMS
インターネットを通じてアクセスし、使用するCMSで、インフラやプラットフォームの管理はサービス提供者が行います。
例:Wix, Squarespace
・ヘッドレスCMS
コンテンツ管理と表示を分離し、APIを通じてコンテンツを提供するCMSです。
多様なプラットフォームへの柔軟なコンテンツ配信が可能です。
例: Contentful, Strapi
・独自開発(フルスクラッチ)型CMS
特定の要件や機能を満たすために、ゼロから開発されるCMSです。
完全にカスタマイズされた機能と統合が可能です。
・エンタープライズCMS
大企業や大規模な組織向けに設計されたCMSで、複雑な機能、セキュリティ、スケーラビリティを提供します。
例: SharePoint, Oracle WebCenter
・モバイルCMS
モバイルデバイス向けに最適化されたコンテンツ管理と配信を行うCMSです。
モバイルアプリやウェブサイトでの使用が想定されています。
・プロプライエタリCMS
プロプライエタリCMSは、特定の企業によって開発され、ライセンス契約に基づいて使用が許可されるCMSです。使用するには購入またはサブスクリプションが必要です。
例:Adobe Experience Manager, Sitecore
CMS選定時のポイント
・企業規模や運用体制に合ったCMSの選び方
企業規模が小規模ならオープンソース、大規模でセキュリティやサポートを重視するなら商用パッケージ型が向いています。
また、特殊な要件がある場合は独自開発型も考慮しましょう。
・将来的な拡張性
将来の企業の成長や変化に対応できるかどうかも重要なポイントです。
・コミュニティやサポート体制
問題が発生した際にスムーズに解決できるかどうかも考慮する必要があります。
CMSの選定には、これらのポイントを踏まえ、総合的な判断が求められます。
適切なCMSを選択することで、Webサイトの運営がより効率的かつ効果的になります。
CMS導入のメリット
メリット
・更新作業の効率化
直感的なインターフェースを通じて、専門知識がなくても簡単にコンテンツの更新が可能になります。情報の鮮度を保ちつつ、時間と労力を大幅に削減できます。
・運用コストの削減
専門的な技術者を常に雇用する必要がなくなるため、人件費を含めた運用コストを削減できます。
・マルチデバイス対応の容易さ
レスポンシブデザインに対応しているCMSを使用することで、PCはもちろんスマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスに対応したWebサイトを容易に構築できます。
導入における注意点とデメリット
CMSとWebマーケティングの注意点
CMSはWebマーケティング戦略を強化するための強力なツールです。コンテンツマーケティングやSEO対策、SNS連携などを簡単に行うことができます。
しかし、これらの機能を最大限に活用するためには、適切な設定と運用が必要です。
・CMSを活用したコンテンツマーケティング
定期的なコンテンツ更新やユーザーとのエンゲージメント向上を図ることが可能です。
しかし、質の高いコンテンツの提供が必要となります。
・SEO対策の容易さ
CMSにはSEOを効果的に行うためのツールが備わっていますが、SEOの基本的な知識がなければ、その機能を活かしきれない可能性があります。
・SNS連携の強化
CMSを用いて、SNSへのコンテンツ自動投稿や共有機能を簡単に設定できますが、SNS戦略が伴わなければ十分な効果は期待できません。
・CMSとMA(マーケティングオートメーション)、CRMの連携
これらのシステムとCMSを連携させることで、顧客データの一元管理や自動化されたマーケティング活動が可能になります。
しかし、システム間の互換性や設定の複雑さが課題となることもあります。
デメリット
・学習コスト
CMS自体の操作や機能を理解するためには、ある程度の学習が必要です。
・カスタマイズの限界
特にオープンソース型や商用パッケージ型のCMSでは、デザインや機能のカスタマイズには限界があり、特定のニーズに応えられない場合があります。
・セキュリティリスク
CMSは定期的なアップデートが必要であり、放置するとセキュリティの脆弱性が生じる可能性があります。
CMSの導入は、Webサイト運営の効率化やマーケティング戦略の強化に大きなメリットをもたらしますが、その機能を最大限に活用するためには、適切な選定、設定、運用が重要です。
実践!CMS活用法
CMSを用いたWebサイト更新の具体例
・タイマー予約機能での情報公開
新商品の発売やイベントの告知など、特定の日時に自動で情報を公開することができます。公開タイミングの正確性が保証され、作業の手間を省くことが可能です。
・複数人での運用体制の構築
CMSでは複数のアカウントを作成し、それぞれに異なる権限を設定することができます。ライターはコンテンツの作成、デザイナーはページのデザイン、管理者は全体の監視と承認といった形で、役割に応じた効率的な運用が可能になります。
CMS導入に向いているWebサイト・そうでないサイト
・向いているサイト
定期的にコンテンツを更新する必要があるニュースサイト、ブログ、企業の公式サイト、商品のカタログサイトなどがCMSの導入に最適です。
情報の鮮度が重要であり、CMSを用いることで効率的に管理できます。
・そうでないサイト
静的なコンテンツが主で、更新頻度が非常に低いサイトや、非常に特殊な機能やデザインが求められるサイトは、CMSを導入するメリットが少ない場合があります。
カスタマイズの自由度が高いCMSもありますが、特定の要件を満たすためには、オーダーメイドの開発が適している場合もあります。
CMS導入の成功事例と失敗例
CMS導入には多くのメリットがありますが、目的に適したツールを選ばないと多額の損失を生み出してしまう恐れがあります。
成功事例と失敗例を参考に、CMS選定の際のポイントをチェックしていきましょう。
国内外の成功事例
ある大手雑誌社は、複数のWebサイトを一元管理するCMSを導入しました。
このCMSにより、各サイトのコンテンツ更新が効率化され、一貫したブランドメッセージの発信が可能になりました。
また、SEO対策やSNS連携の強化により、訪問者数の増加にも成功しました。
導入失敗例とその教訓
中小企業が運用するニッチな趣味サイトでのCMS導入が失敗に終わりました。
このサイトは、特殊なデータベースとの連携や独自のユーザーインターフェースが必要でしたが、選定したCMSではこれらの要件を満たすことができませんでした。
結果、多額の費用と時間を費やしたにも関わらず、プロジェクトは中断されました。
<教訓>
CMSを導入する際には、現在のおよび将来のニーズを十分に検討し、適切なシステムを選定することが重要です。また、必要に応じてカスタマイズの可能性や、サードパーティのシステムとの互換性も考慮する必要があります。
導入前の詳細な計画と、適切なベンダー選定が、成功への鍵となります。
CMS選びと導入のためのチェックリスト
- ニーズの特定:更新頻度、コンテンツの種類、必要な機能を明確にします。
- 市場調査:利用可能なCMSを調査し、それぞれの特性を比較します。
- デモの利用:可能であれば、CMSのデモ版を試用してみます。
- コミュニティとサポート:開発者やユーザーのコミュニティの活発さ、公式サポートの有無を確認します。
- 予算の確認:導入コストだけでなく、運用コストも含めた全体の予算を計画します
- 将来性:CMSが将来も更新され続け、サポートが継続されるかを考慮します。
おすすめCMSツール10選
1. WordPress
WordPressは世界的に広く利用され、日本でも最も普及しているCMSの一つです。
直感的なインターフェースで、技術的なスキルがない初心者でも簡単にWebサイトを立ち上げ、管理することができます。
数千種のプラグインとテーマが利用可能で、機能やデザインを容易にカスタマイズできます。
また、世界中に大規模なコミュニティが存在し、日本語の情報共有やサポートも活発に行われています。
主な特徴 |
多様な形態のサイト構築に対応 |
CMSの種類 |
オープンソースCMS |
価格 |
■無料プランあり ※2024年4月現在の価格 |
2. ShareWith
ShareWithは企業向けに特化したクラウドCMSで、定額で提供されています。
コーポレートサイト運営に必要な機能を包括的に提供し、多くの導入実績を持つCMSです。
直観的な操作が可能で、広報、採用、CSRなど、多岐にわたる部門の担当者が、マニュアルレスで編集から公開まで社内で完結できるよう配慮されています。
また、ハイエンドなサーバーインフラと、数あるサイバーリスクが考慮された「多重防御」のセキュリティが備わっています。
主な特徴や機能 |
直感的な操作 |
CMSの種類 |
クラウドベースCMS |
価格 |
■コンパクト ■スタンダード ■レジリエンス ※2024年4月現在の価格 |
https://www.share-with.info/jp/index.html
3. Blue Monkey
BlueMonkeyは、クラウドサーカスが提供する国産のCMSです。
使いやすさ、高いセキュリティ水準、万全のサポート体制を備えており、BtoB企業のホームページやWebサイトの更新に適しています。
HTMLやCSSの知識がなくても、文章の入力や画像のアップロードを行うだけでWebサイトを更新でき、インターネット上のブラウザでコンテンツの更新・管理を行うことができます。
多層防御により高いセキュリティ水準を提供し、企業サイトをサイバーリスクから守ります。
また、クラウドサーカスが提供する別のツールと連携させることで、MAなどの機能を追加することもできます。
主な特徴や機能 |
管理画面 |
CMSの種類 |
クラウドベースCMS |
価格 |
・CMS BlueMonkey S: ※2024年4月現在の価格 |
4. Content Hub(HubSpot)
Content Hubは、HubSpotが提供する全包括的なコンテンツ管理システムです。
プログラミングの専門知識がなくても、直感的に操作できる画面でWebサイトやランディングページを簡単に構築できます。
無料のCRMと統合されており、一緒に活用することでWeb集客から受注までを一貫して管理することが可能です。
SEOアドバイスや適応型テストなどの機能も備え、効果的なWebマーケティングを展開できます。
主な特徴や機能 |
オールインワンのプラットフォーム |
CMSの種類 |
クラウドベースCMS |
価格 |
■無料プランあり ※2024年4月現在の価格 |
https://www.hubspot.jp/products/cms
5. SITEMANAGE
SITEMANAGEは、誰でも気軽に使えて楽しくホームページを運用できるよう設計されたCMSパッケージです。
プログラミング知識がない人でも直感的に使えるUIで、豊富なプラグインを組み合わせることで、コーポレートサイトからECサイトまで対応可能です。
外部サービスとの連携やオリジナル機能の追加にも対応。
1から設計されるため、オリジナリティの溢れるサイト制作が叶います。
基本ライセンスは50万円で、その他の費用はサイトの規模やシステムによって変動します。
主な特徴や機能 |
見たまま編集 |
CMSの種類 |
独自開発(フルスクラッチ)型 |
価格 |
■要お問い合わせ |
6. Kuroco(RCMS)
Kurocoは、株式会社ディバータという日本企業が提供する国産のCMSで、前身モデルである「RCMS」の良さを引き継ぎつつ、時代に合った形へ進化しています。
API中心のヘッドレスCMSのためAPIに関する知識が求められますが、日本製でドキュメントも充実しているため安心です。
さまざまなプラットフォームに対応させたい、バックエンドの工数を減らしたい、フロントエンドの自由度を高めたい、などという場合に適します。
また、CRM機能により顧客情報管理も効率的に行えます。
主な特徴や機能 |
API連携 |
CMSの種類 |
ヘッドレスCMS |
価格 |
■従量課金制 ※2024年4月現在の価格 |
https://www.hubspot.jp/products/cms
7. Adobe Experience Manager Sites
Adobe Experience Manager Sites (AEM Sites)は、Adobeが提供する、デジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)の一部であるWebサイト構築・管理ツールです。
顧客一人ひとりに最適なコンテンツを提供し、オムニチャネルでシームレスな顧客体験を実現できます。
AEM Sitesは、CMSとデジタルアセット管理(DAM)を一体化したプラットフォームであり、特にマーケティングとウェブ開発の効率化を目指す組織に適しています。
主な特徴や機能 |
顧客中心 |
CMSの種類 |
従来型+ヘッドレスCMS |
価格 |
■要お問い合わせ ※2024年4月現在の価格 |
https://business.adobe.com/jp/products/experience-manager/sites/aem-sites.html
8. ferret One
ferret Oneは、BtoBマーケティングに特化したツールで、Webサイト制作からメール配信、AIアシスタントまで、幅広い機能を提供しています。
ウェビナーページやランディングページを簡単に作成でき、セミナーやオンラインイベントの実施に適しています。ウェビナー情報や講師プロフィール、参加フォームなどを統合的に管理でき、効率的なマーケティング活動をサポートします。
主な特徴や機能 |
見たまま編集のCMS |
CMSの種類 |
クラウドベースCMS |
価格 |
・初期費用:10万円 ※2024年4月現在の価格 |
9. おりこうブログ
おりこうブログは、初心者でも手軽にWebサイトを運用できるCMSとして、全国約2万社以上の企業・団体に選ばれています。
Webサイトだけでなく、商品カタログやパンフレット、会社案内などを作成することができます。作成したものは印刷にも回せますが、デジタルカタログや案内資料として、Webサイトに掲載することも可能です。
操作に不安な場合も、電話やメール、FAX等で回数制限なくサポートを受けることができます。
主な特徴や機能 |
オールインワンパッケージ |
CMSの種類 |
クラウドベースCMS |
価格 |
■要お問い合わせ ※2024年4月現在の価格 |
10. WIX
Wixは、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに対応する、使いやすいWebサイトビルダーおよびCMSです。
ユーザーフレンドリーなCMSとして位置づけられ、ドラッグ&ドロップのインターフェースを中心に設計されており、直感的にWebサイトをデザイン、構築、管理できる点が魅力です。
フリーミアムモデルを採用しており、基本的な機能を無料で利用できますが、ドメイン名のカスタマイズ、広告の削除、より多くのストレージや帯域幅、高度な機能を利用するには有料プランにアップグレードする必要があります。
主な特徴や機能 |
簡単操作 |
CMSの種類 |
クラウドベース(SaaS)型 |
価格 |
■無料プランあり ・スモールビジネス ・ビジネス ・ビジネスプライム ※2024年4月現在の価格 |
まとめ
CMSはWebサイトの運用を効率化し、コンテンツの管理を容易にする強力なツールです。
適切なCMSを選び、正しく導入することで、Webサイトの価値を最大限に引き出すことが可能になります。
今後は、AIの活用による自動コンテンツ生成や、より高度なパーソナライゼーション機能の実装など、CMSの機能も進化していくことが予想されます。
ニーズに合ったCMSを選択し、技術の進化に合わせて適宜アップデートすることで、Webサイトは常に最適な状態を保つことができるでしょう。