SNSキャンペーン成功の鍵は目的の明確化と景品! 〜自社に合う企画を見極めるために〜
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SNSマーケティングとSNSキャンペーンの2つは、混同されている場合が多く見受けられます。実際には、SNSマーケティングとSNSキャンペーンは別物です。今回はSNSキャンペーンとSNSマーケティングの違いに触れたうえで、成功の鍵として目的の明確化やプレゼントされる景品の重要性について、詳しく解説していきます。
SNSマーケティングとSNSキャンペーンの違い
SNSマーケティングとSNSキャンペーンは混同されがちですが、イコールではありません。それを理解するために、SNSマーケティングの目的と、SNSキャンペーンの意義について解説します。
SNSマーケティングの目的
フォロワーや顧客との、親密度を上げることが目的です。たとえて言えば、落とし穴を掘るときにより深く掘ることと似ています。さらに具体的に見ていきましょう。
顧客との距離を縮めること
SNSマーケティングはひと言でいえば「顧客とのOne to Oneコミュニケーションを行うこと」です。つまり顧客との距離を縮めることに重きを置いています。
ブランドイメージを向上すること
また、SNSマーケティングはブランドイメージの強化や顧客エンゲージメントの向上を行い、売上拡大につなげることと言い換えてもよいでしょう。
SNSキャンペーンの意義
SNSキャンペーンとは、簡単に言うと、顧客の人数を増やすことです。落とし穴の例で言うと、深く掘るのではなくて広く掘ることになります。こちらも具体的に見ていきましょう。
顧客を増やすこと
SNSキャンペーンをやっているからといって、必ずしもSNSマーケティングをやっているということにはなりません。結論からいえば、顧客の数を増やすために実施をするものです。
顧客予備軍の裾野を広げること
もちろん実際には、一足飛びに顧客を獲得するのは簡単ではありません。SNSキャンペーンはSNSマーケティングの効果をより多くの人に波及させ、顧客予備軍の裾野を広げることが目先の目標です。顧客予備軍の裾野が広がれば、自ずと顧客数の拡大につながるからです。
効果的なSNSキャンペーンとは何か?
BtoCビジネスであるかBtoBビジネスであるかを問わず、SNSを活用して行われているキャンペーンの手法が、いくつか存在します。ここでは、SNSキャンペーンの種類と、どのように行うと効果的かという点にフォーカスしていきます。
代表的な4種類キャンペーン
SNSキャンペーンの現在スタンダードなフォーマットとしては、次の2つが挙げられます。
- 通常キャンペーン
- インスタントウィン・キャンペーン
そしてそれらのフォーマットに落とし込む際に、手法としては次の2つが挙げられます。
- フォロー&リツイート・キャンペーン
- ハッシュタグ・キャンペーン
これらのフォーマットと手法の組み合わせで、合計4種類の基本的なバリエーションが想定できます。各フォーマットおよび手法を補足しておきましょう。
フォーマット1:通常キャンペーン
通常キャンペーンとは従来からあるタイプの、応募期間があってその終了後に抽選が行われて、景品の当選者が発表されるものです。
フォーマット2:インスタントウィン・キャンペーン
インスタントウィンとはスクラッチ(削りくじ)と同様に、参加すると即時に抽選の結果がわかるキャンペーンです。また、ハズレくじなしの形式なら、どの景品が当たったのかがすぐわかります。
抽選期間や時間を区切らずに応募した瞬間に当落選がわかって、景品がその場でもらえるのが特徴です。
インスタントウィンについては、以下のページで詳しく解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
手法1:フォロー&リツイート・キャンペーン
主催企業やブランドの公式アカウントをフォローし、リツイートすることで景品が抽選もしくはもれなく当たる形式のキャンペーンです。
簡単にいえば、特に投稿文などを考える必要もなく、企業アカウントのフォローボタンと特定の投稿のリツイートボタンを押すだけで参加条件を満たせてしまうキャンペーンです。
リツイートのキャンペーンにおける運用方法に関しては、以下のページを参考にしてください。
手法2:ハッシュタグ・キャンペーン
キャンペーンに参加するユーザーに、写真や任意のコメントを投稿してもらい、その際に特定のハッシュタグをつけるキャンペーンです。写真はビジュアルが重視されるSNSであるインスタグラム、コメントは拡散力が大きいX(旧Twitter)などでよく展開されます。
失敗する場合はキャンペーン設計が目的と相反
効果が出ないキャンペーンというのは基本的に、目的に沿った設計ができていないことがほとんどです。その結果、ねらいとは相反した結果が出てしまいます。
キャンペーンの種類とターゲット
上記のようなキャンペーンの種類の違いが生まれるのは、目的に応じて使い分ける必要があるからです。
4象限のマッピングで自社の目的を整理しよう
2本の軸を設定して4象限のマトリクスによるマッピングを行い、SNSキャンペーンについて整理してみましょう。そのSNSキャンペーンには、どういう人に参加してもらいたいのかを考えるためのマップです。
上図を例に挙げてみましょう。横軸は左端が自社商品・サービスを知らないファン予備軍で、右端が自社商品に対して好感を持っているファン層にします。
縦軸がそのSNSキャンペーンを実施した結果として、何を求めているかです。自社商品・サービスの認知を広げたいのか、あるいはフォロー数やキャンペーン参加者数を増加させたいのかです。
目的とマッチするキャンペーンを選択
たとえば自社ブランドのファンに対して自由にコメントを送ってもらったり、写真を投稿して欲しい場合、ボタンをポチっとするだけフォロー&リツイート・キャンペーンでは目的にそぐわないわけです。
あるいはともかく認知度を上げたいのなら、投稿後すぐに結果が出てしまう=当落確認後にすぐに投稿文を削除しても支障のないインスタントウィン・キャンペーンは向いていません。
新しい顧客予備軍やライト層の参加を促し認知を上げたいなら通常キャンペーン+フォロー&リツイート・キャンペーン、コア層やディープ層に参加してもらい応募数を増やしたいならインスタントウィン+ハッシュタグ・キャンペーンが適切です。
コア層やディープ層に参加してもらい応募数を増やしたいならインスタントウィン+ハッシュタグ・キャンペーンが賢明でしょう。
このように、目的とキャンペーン設計が合致していなければ、そのキャンペーンの成功は難しいといえます。
キャンペーン参加の景品(プレゼント・インセンティブ)の重要性
ここまではキャンペーンの設計の重要性についての解説でしたが、見落とされがち、あるいは後回しにされがちなのが景品の選定です。実はキャンペーンの設計と同じか、あるいはそれ以上に重要かもしれません。
詳しくみていきましょう。
シンプルに景品の魅力で参加する人が多い
以下のリンク先ページでご紹介している自社調査によれば、プレゼントキャンペーンやSNSキャンペーンを展開する際に、そもそも景品が魅力的だから参加しますという人が非常に多いことがわかっています。
もらって嬉しい景品の人気上位とは?
前述の調査では、「景品の魅力」による参加が7割以上、かつ景品として欲しいものは「デジタルギフト」が8割超で最多という結果が出ています。7割以上の人たちが「景品が欲しいから」「景品が魅力的だから」という趣旨の回答です。
■調査結果
・プレゼントキャンペーン参加には「景品の魅力」が重要
・景品が魅力的だから:72.3%
・偶然、プレゼントキャンペーン広告を見かけたから:16.7%
・その企業に興味があるから:10.7%
・その他:0.2%
具体的にどんな景品をもらうと嬉しいのかという問い掛けには、年代性別問わず、物理的な商品ではなく金券や電子マネー、ポイントと回答している人たちが多い傾向にあります。実際に8割以上の人がデジタルギフト(デジタル商品券・デジタル金券)と回答していました。
■調査結果
・景品として欲しいものは「デジタルギフト」が8割で最多
そうした傾向が反映されているのか、たとえばAmazonギフトカードや楽天ポイントを差し上げますというキャンペーンを、最近ではよく見かけます。
しかし、実はそういったキャンペーンでも、効果的な景品選定ができていないケースが多いのです。その理由は、Amazonや楽天ポイントを当選者が使っていない場合に、魅力を感じないからにほかなりません。
複数の選択肢から景品を選べるのが最強
電子マネーであれスマホ決済サービスであれ、またポイントサービスであれ、金券であれ、単独で現代消費者の大部分をカバーできるサービスというのは、現在のところ存在しません。
仮に楽天ポイントを景品にしたところで、6割の人たちは魅力と感じないわけです。最も多く使われている楽天ポイントですら、それを貯めている人たちは全体の4割なのですから、ほかのサービスはいうまでもありません。
出典:MMD研究所「2023年1月スマートフォン決済利用動向調査 第1弾」
では多くの人たちをカバーする方法はないのかというと、実はあります。すでにいくつか存在しているのが、当社マフィンも含めて展開している、複数の対象から選べるパッケージタイプのデジタル景品です。
SNSキャンペーンの成功事例
では実際に、どういったSNSキャンペーンが成功するのかということを、当社マフィンが関係したなかから、「セブン銀行」と「工事センター」の2つの成功事例をご紹介します。
セブン銀行の事例
セブン銀行のSNSキャンペーンに対して、当社からデジタルギフトを景品として提供させていただいたことがありました。そのキャンペーンの目的としては、ずばりフォロワー獲得です。
前出のマップでいえば左下の象限で、インスタントウィンを絡めたフォロー&リツイート・キャンペーンです。フォロワー数を増やしたい、セブン銀行を知っている人も知らない人も、どちらを獲得したいというねらいにピッタリと合致しました。
そのキャンペーンで、およそ1万3,000フォロワーが増えたという実績が出ました。
工事センターの事例
工事センターのSNSキャンペーンにおいても、当社のデジタルギフトを景品として提供させていただきました。こちらもセブン銀行と同様に、フォロワー獲得を第一目的としたものです。
ただしこちらの場合は複数回のキャンペーンを行いました。その結果、合計でおよそ1万8,000フォロワーを獲得しています。
まとめ
今回の記事で大切なポイントは2つに集約されます。ひとつ目はキャンペーンの目的というものを整理し、その目的に則したキャンペーン設計や応募条件の絞り方をしなければ、参加者はなかなか伸びないということです。
ふたつ目は景品の選定は、単一景品ではなくて複数から選べるパッケージが賢明だということです。特にデジタルギフトにフォーカスすることが、調査のうえからも明確になっています。
それが当選者の満足度を上げることに直結します。当社マフィンのデジタルギフトもぜひ選択肢に含めていただき、キャンペーンの効果を最大化できる景品を選定してください。