7分で解説!デジタルマーケティングの手法と事例6選
新規顧客の流入や見込客を増やすため、デジタルマーケティングを始めようと考えている人は多いのではないでしょうか?
これらの目的を達成するためのチャネル開拓に、デジタルマーケティングはうってつけです。
この記事では、デジタルマーケティングをどのように導入した事例があるのか、主な手法も合わせてご紹介しています。
ぜひ、今後のデジタルマーケティング導入で使えるものを想像しながらご覧ください。
デジタルマーケティングの手法と導入事例
デジタルマーケティングで扱うチャネルは、明確な目標を決めてからどのように顧客にアプローチするかで選びます。
これから手法と共に具体的な事例をご紹介します。主な手法は以下になります。
- Webサイトの運用(SEO、インターネット広告、チャットボットを設ける)
- SNSマーケティング
- メールマーケティング
- コンテンツマーケティング
- マーケティングオートメーション
- CRM
それではさっそく見てみましょう。
Webサイトの運用
消費者は商品を買うためにWebサイトで情報を確認しています。
Webサイトの運用はマーケティングにおいて欠かせないものとも言えます。
以下では、食の市場「Kitchen & Market」のWebサイト運用事例をご紹介します。
導入事例
ご紹介するのは、阪急オアシス内で食の市場として賑わいを見せる「Kitchen & Market」の例です。
以下で施策内容と施策結果をまとめてあります。
施策内容 |
ホームページの見やすい位置にLINEやInstagramのリンクを設置。 |
施策結果 |
開店からわずか半年で2000万件以上の写真がネット検索でヒットする
ようになる。
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こちらはWebサイトの運用とSNSを取り入れて、店舗への誘導に大きく役立てている事例の一つです。
このような方法以外にも、Webサイトの運用で役に立つ対策がありますので、以下の項目をご紹介します。
- SEO
- インターネット広告
- チャットボットを設ける
(*1)
SEO
SEOは一般的に、検索エンジン最適化を目指して取り組む対策になります。
しかし、取り組む際に一番大切な考え方は検索ユーザーにメリットがあるようサイトを運用することです。
SEO対策の一例は、Webサイトを訪問した人が資料請求や申し込みのクリックなどの目的に、無理なく辿り着けるような構成にすることです。
SEOの大きなメリットは以下になります。
- 最終的な成果を得るためには時間がかかるが、低コストで始められる。
(*2)
SEOについては下の記事で詳しくご紹介しています。
インターネット広告
低コストだけど時間がかかるSEOに対して、インターネット広告はお金をかけ、短期でサイトアクセス数を増やせる方法になります。
Webサイトの運用で利用されるのは検索連動型のリスティング広告です。
広告の見た目によってどちらの効果が高いかをABテストによって比較し、短期間で結果を得ることが可能になります。
インターネット広告の大きなメリットは以下になります。
-
小額から始めることも可能で、すぐに効果を出したい場合に重宝される。
チャットボットを設ける
SNS以外にも消費者と直接やり取りを行えるのが、サイトにチャットボットを設置する方法です。
このことで直接消費者の悩みを解決でき、気軽に相談に乗ることができます。
さらに、これらの会話で得た生の声をデータ化して分析。ニーズを探って売上アップに繋げることも可能です。
チャットボットの利用状況は、総務省における「地方自治体におけるAI・ロボティクスの実証実験・導入状況等調査」(平成31年1月8日時点)でも明らかです。
日本企業においても今後チャットボット市場はまだまだ過熱していくと予想できます。
チャットボットを設ける大きなメリットは以下になります。
- 顧客と細やかなコミュニケーションを築くことができる。
(*3)
SNSマーケティング
SNSマーケティングの魅力はコストがかからない事です。
先ほどWebサイトの運用でご紹介した事例以外にも、多くの企業がSNSマーケティングを行っています。
以下では、ジェットスター・ジャパン株式会社のSNSマーケティング事例をご紹介します。
導入事例
こちらの会社がSNSマーケティングを行った理由は、セールスや認知度調査を行おうと考えたからです。
施策は主に、LINEやFacebookを取り入れたマーケティングを行いました。
LINEは認知度調査に役立て、フォロワーの増加数やブロック数、いいねや拡散状況などのデータを参考にしています。
Facebookに関しては、商品への誘導率、購入後の動向調査に役立てています。
施策内容 |
・LINEやFacebookを取り入れたマーケティング。
・LINEは主に認知度調査の目的で利用。
・Facebookは商品への誘導率や購入後の動向調査で利用。
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施策結果 |
未発表 |
(*4)
SNSマーケティングについては下の記事で詳しくご紹介しています。
メールマーケティング
メールは利用者が減っているようなイメージがありますが、実は現在も増え続けています。
消費者と直接やり取りを行えるメールは使い方次第で利益につなげることも可能です。
以下では、日本ロレアル株式会社というブランドコスメを扱う会社のメールマーケティング事例をご紹介します。
導入事例
こちらの会社がメールマーケティングを行った理由は、メールマガジンを利用しているけれど非アクティブな顧客に対してアプローチする方法を探っていたからです。
施策としてまずは、メールを月に1回配信して、2回目に購入しやすい商品を訴求する施策を行いました。
そして、メールを受け取らない顧客に対しても広告を利用して情報を送る施策を行ったのです。
結果、非アクティブな顧客に対してのアプローチはまだまだ改善途中ですが顧客獲得効率を上げることができました。
施策内容 |
・一斉メールをやめ、顧客に対して2回目に購入しやすい商品をより
良いタイミングで訴求する。
・メールを読んでいない層にも別の広告施策でアプローチ。
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施策結果 |
非アクティブ率の改善についてはまだ課題があるが、顧客獲得効率を
上げることができた。
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(*5)
メールマーケティングについては下の記事で詳しくご紹介しています。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングはオウンドメディアを通じて消費者に有益な情報を提供し、ファン化してもらうことを目的としたマーケティングです。
SNS、ブログ、動画などのコンテンツを利用してマーケティングを行います。
以下では、ソウルドアウト社のLISKULというオウンドメディアを使ったコンテンツマーケティング事例をご紹介します。
導入事例
こちらの会社がコンテンツマーケティングを行った理由は、従来のマーケティング手法であるテレアポでは顧客に寄り添うには限界があると感じていたからです。
施策は、LISKULという有益なブログサイトの運用です。
その結果、開始半年で月間35万PVを達成。パートナー企業への集客に繋げました。
コンテンツマーケティングに必要なのは、長期にわたって顧客目線の有益な情報を提供し続けることです。
その分、顧客との強固な関係を築くことも可能な魅力的なマーケティング方法でもあります。
施策内容 |
WebサイトでLISKULというブログサイトを立ち上げる。 |
施策結果 |
開始後、半年ほどで月間35万PVを達成。パートナー企業への集客に
繋げる。
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(*6)
マーケティングオートメーション
マーケティングオートメーションは、一連の営業業務を自動化し効率アップを行うマーケティングです。
以下では、株式会社アイアットOECのマーケティングオートメーション事例をご紹介します。
導入事例
こちらの会社がマーケティングオートメーションを行った理由は、自社サイトからの資料請求、展示会で直接コミュニケーションを行った見込み客などから確度の高い見込み客を見極め、営業の効率化をしたいと考えたからです。
施策としてマーケティングオートメーションツールを利用し、リードスコアリングの結果を見込み客リストとしてインサイドセールスに通知しました。
職員の業務負担を下げながらも、受注獲得率を上げたり商談数アップにつなげることができました。
施策内容 |
マーケティングオートメーションツールを利用。様々な見込み客から
確度の高い見込み客を見極め、インサイドセールスを行う。
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施策結果 |
導入前の5倍もの商談数を獲得できるようになった。 |
(*7)
マーケティングオートメーションについては下の記事で詳しくご紹介しています。
CRM
CRMは顧客の属性や行動履歴などのデータ分析により、顧客個人に合わせたアプローチを行います。
そして、長期の関係を築いて収益に繋げることが目的です。
以下では、ヒラキ株式会社のCRM事例をご紹介します。
導入事例
こちらの会社がCRMを行った理由は、既存の顧客に対してリピート率を高めてもらおうと考えたからです。
当初使っていたCRM施策はメール一斉送信でしたが、メールとLINEを利用したOne to One配信を試みました。
配信の中身を顧客がクリックしやすい構造に改善し、開封率だけでなく受注率もアップすることに成功しました。
施策内容 |
メール、LINEのOne to One配信を利用したCRM施策を実行。 |
施策結果 |
メール、LINEの開封率アップにより受注率もアップ。 |
(*8)
CRMについては下の記事で詳しくご紹介しています。
予算や消費者層に合わせてデジタルマーケティングを活用しよう!
デジタルマーケティングを行う上で大切なのは、目標やターゲット層を明確化しておくことです。
今回ご紹介した事例の中でも複数のチャネルで得られたデータを活用していることが分かりました。
目的に応じてアプローチ方法も沢山あると思います。
今回の記事の内容が、新たなマーケティング方法の発見に繋がれば幸いです。
<参考・引用元>
*1:同志社大学学術リポジトリ『デジタル時代における「リアル店舗の存在価値」 : 阪急オアシスの新業態「Kitchen & Market」の事例を通じて』
*2:Google『検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド』
*3:総務省『地方自治体における新たな技術の活用状況について』
*4:山形大学『日本企業におけるSNSを用いたマーケティング戦略:有効な活用とマネジメント』
*5:シナジーマーケティング株式会社『ユーザーのアクティブ化に向けた「ラ ロッシュ ポゼ」のCRMデータ活用』
*6:バズ部『事例 / 1年でプッシュ型営業からプル型へ!毎月約200件の問い合わせを獲得するデジタルマーケティングブログ』
*7:カイロスマーケティング株式会社『獲得新規契約数2.5倍。営業受注率改善とマーケティングが生み出す営業商談数が同時に大幅改善』
*8:シナジーマーケティング株式会社『One to One施策を中心としたメール改善で、昨対比2倍の売上を上げるチャネルに成長( ※メール経由の売上)「靴のヒラキ」が取り組んだCRM施策と着実なPDCAサイクル』